神経難病(筋萎縮性側索硬化症ALS パーキンソン病PD・脊髄小脳変性症SCDなど)は、進行性の多彩な脳神経症状(言語障害・嚥下障害・呼吸不全・四肢麻痺・不随意運動・痙攣・起立歩行障害・排尿排便障害など)を呈し、 進行するとベッド上の安静を余儀なくされ、合併症(誤嚥性肺炎・尿路感染症・褥瘡など)を併発し易く、神経内科専門医による長期療養医療管理が必要となります。 

当院では、 ALSをはじめとする神経難病や、 脳血管疾患(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)、脳腫瘍、頭部外傷、 脊髄損傷、 蘇生後遺症などが原因で、 気管切開・人工呼吸管理が必要な重度障害者の方の長期入院療養が可能であり、特に人工呼吸器使用の患者様の受け入れを積極的に行っています。 

さらに当院は、 神経内科専門病院として臨床経験豊富な神経内科専門医の診療のもと、神経内科看護のエキスパートによるケアを提供し、 リハビリスタッフ、ソーシャルワーカー(医療相談員) 等の医療技術部スタッフが患者様の療養環境整備を支援しております。
病院職員のチームワークにより、患者様のQOL向上を目指しております。

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入院生活について

神経内科専門医
神経内科専門医、難病指定医が複数名勤務し、各病棟それぞれに主治医を配置しています。また身体障害福祉法第15条指定医がおり、肢体不自由等の診断、補装具申請に必要な診断を行います。
長期入院可能
入院期間を設けていないため、長期療養生活を送ることが可能です。
安心して療養できるように支援いたします。
人工呼吸器
当院ではほとんどの患者様が人工呼吸器を装着されています。人工呼吸器を必要とする患者様に安心して療養していただくため、常勤の臨床工学技士がおり、日々の点検や(新人)看護師への指導、移動時の付き添いを行う等の細心の注意を払っています。また緊急時のアラーム機能がついているため迅速な対応が可能です。
コミュニケーション
透明文字盤を日常的に多職種が使用し、患者様の想いをくみ取ります。また、進行に合わせたコミュニケーション手段を提案しており、手以外でも足や顔、視線等、特殊なスイッチを用いて意思伝達装置を使用し、インターネットやメールをしている方がいます。
多職種で連携し、日々のケアやサポートを丁寧に行っています。
シャワー室
週1度、人口呼吸器を装着された方でも、患者さまに合わせてシャワー浴ができる施設を備えています。看護師と臨床工学技士が立ち会い、体調面・機器管理面でも万全の体制でシャワー浴を行います。
呼吸リハビリテーション
人工呼吸器の長期使用による肺炎等の合併症を予防するために、痰の排出を促したり、自発呼吸を強化するための呼吸リハビリテーションに力を入れています。

歩行の練習・車イス乗車の促進

活動に制限が生じやすい人工呼吸器装着患者さまや重度な障害がある患者さまに対しても、立位や歩行などの積極的な機能訓練を行ったり、車椅子乗車による離床を促し気分転換や身体機能の維持を図っています。
院外散歩
ご希望や症状に応じて車椅子に乗車していただいたり、病院の外へ外出する敷地内散歩を実施しています。
お食事
体調の良い方は、嚥下機能を評価した上で適切な食形態のお食事を提供します。嚥下反射や水を飲み込む状態などを確かめ、安全を確認しながら嚥下機能訓練を行います。